126人の慢性肺アスペルギルス症患者に同定した肺の基礎疾患

肺の基礎疾患によって慢性アスペルギルス感染症が起こることはよく
知られているが、126人の患者における頻度を記したスタディ。

Underlying conditions in chronic pulmonary aspergillosis including simple aspergilloma
Eur Respir J 2011; 37: 865–872


背景:
 慢性肺アスペルギルス症(CPA)は、非免疫不全の固体に普遍的に起こりうる
 A.fumigatus感染症である。さまざまな肺基礎疾患がCPAに関連する。

方法:
 イギリス全土からわれわれの第三次紹介外来へこられたCPA患者126人の
 臨床録からデータを抽出した。基礎疾患が解析された。
 複数の基礎疾患がある場合、最も関与すると思われる病状のものを
 1つ登録することとした。

結果:
 多くの患者が複数の基礎疾患を有していた。 
 合計232の基礎疾患が126の患者に同定された。
 肺結核・非結核性抗酸菌症の過去の既往が
 もっともよくみられた基礎疾患であった(ぞれぞれ15.3%、14.9%)。
 他の基礎疾患として、ABPA、COPD・気腫、気胸歴、肺癌治療歴など。
e0156318_2372599.jpg

結論:
 結核、非結核性抗酸菌症、ABPAはCPAの優位なリスクであり
 COPD、気胸歴、肺癌治療歴はわれわれの紹介外来では頻度がやや高かった。
 呼吸器疾患を有する患者において、上葉の空洞性病変や線維化病変が
 みられる場合にはCPAを考える必要がある。

by otowelt | 2011-04-02 23:09 | 感染症全般

<< ディーゼル自動車の排気ガスは肺... 喫煙は29~39%がCOPDの... >>