COPD診断基準に合致する症例において5人に1人は非喫煙者である

COPDにおいて非喫煙者が実は多いのだということは
よく言われていることだが、非喫煙者COPDの上位にアンチトリプシン欠損症を
すぐ想起してしまうのは、シマウマ探しが得意な日本人の悪いクセかもしれない。
・Mild and moderate-to-severe COPD in nonsmokers: distinct demographic profi les. Chest . 2005 ; 128 ( 3 ): 1239 - 1244 .
・Prevalence of airfl ow obstruction in smokers and never smokers in Switzerland. Eur Respir J . 2010 ; 36 ( 6 ): 1259 - 1269.


BOLD試験のデータを用いた、疫学的研究がCHESTから出ていた。

COPD in Never Smokers: Results From the Population-Based Burden of Obstructive Lung Disease Study
CHEST 2011; 139(4):752–763


背景:
 COPD患者においてかなりの頻度で非喫煙者がいることがわかっている。
 彼らの特徴と危険因子はいまだはっきりしていない。 

方法:
 われわれは14の国でおこなわれたBOLD試験を解析した。
 (Burden of Obstructive Lung Disease study)
 40歳以上の成人で、気管支拡張薬後スパイロメトリーと呼吸器症状・
 健康状態・COPDリスクとなる曝露歴の質問表を完了したものを登録。
 COPD診断は、気管支拡張薬後のFEV1/FVCに基づき
 現行のGOLDガイドラインに鑑みた。

結果:
 4291人の非喫煙者のうち、6.6%がmildのCOPDに合致した
 (GOLD stage I) 。また、5.6%がmoderate to very severe
 (GOLD stage II + )に合致した。非喫煙者は喫煙者にくらべると
 COPD発症リスクが少なく、より軽症であったものの
 それにもかかわらずGOLD2+の症例のうち23.3%が非喫煙者であった
 非喫煙者におけるCOPDの予測因子として年齢、教育、職業曝露、
 小児期の呼吸器疾患、BMIなどが挙げられる。

結論:
 この多施設共同国際試験において、COPD症例における非喫煙者の頻度は
 相当のものであると考えられる。年齢、喘息の既往、女性、
 教育レベルの低さなどは非喫煙者におけるCOPDのリスクを増加させる。

by otowelt | 2011-04-05 20:08 | 気管支喘息・COPD

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