COPと二次性OPには臨床的・放射線的違いは少ない

このスタディにおける二次性OPは、
薬剤性(アミオダロン、βブロッカー、コカイン濫用)、全身性炎症性疾患
(関節リウマチ、結節性動脈炎、リウマチ性多発筋痛症)、
固形腫瘍(大腸、乳房)、血液疾患(非Hodgkinリンパ腫)、
腎移植後、感染症で構成されている。
Abstractには記載されていないが、56%が喫煙者であったことも興味深い。

Cryptogenic and Secondary Organizing Pneumonia: Clinical Presentation, Radiographic Findings, Treatment Response, and Prognosis
CHEST 2011; 139(4):893–900


背景:
 器質化肺炎(OP)は、臨床的にも病理学的にも明確に規定されている。
 この病態は、原因不明であるCOPと二次性のOPとがある。
 このスタディにおいて、われわれはCOPと二次性OPの特徴を
 2つの教育病院において解析した。

方法:
 生検によって診断された61人のOPの患者をレトロスペクティブに検証。
 40人の患者がCOPと診断され、21人が二次性OPと診断された。
 臨床所見、放射線学的所見、呼吸機能検査、血液検査データ、BAL所見、
 治療、臨床アウトカムが解析された。

結果:
 平均年齢は60.46 ± 13.57 歳であった。
 不快感、咳嗽、発熱、呼吸困難、両側肺浸潤影、拘束性障害が
 最もよくみられた症状と所見であった。
 BALリンパ球比率はOPにおいて平均43.8%であった。
 再発率と1年後死亡率はそれぞれ37.8%、9.4%であった。
 院内死亡率は5.7%であった。臨床所見と放射線所見は
 COPと二次性OPの間に大きな違いはみられなかった。
 呼吸機能検査における混合性障害と低ナトリウム血症、
 血小板減少、低アルブミン、低タンパク、低pHが二次性OPで
 よくみられる所見であった。高クレアチニン血症、高ビリルビン血症、
 高PaCO2、BALリンパ球増多も二次性OPでよくみられた。
 再発率、死亡率に両者の差はみられなかった。1年後の死亡率は赤沈、
 低アルブミン、低ヘモグロビンに関連していた。
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結論:
 COPおよび二次性OPの患者における臨床所見、放射線所見は
 同等であり非特異的である。血液検査異常は二次性OPにおいて
 よくみられる傾向にあり予後不良因子と関連しているが、
 しかしながらこれは基礎疾患によるものが大きい。
 治療反応性は同等であり、再発率、死亡率も同等であった。

by otowelt | 2011-04-05 21:00 | びまん性肺疾患

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