MACにおいてクラリスロマイシン耐性と23S rRNA変異に相関関係

Abstractしか読めない論文はキライなのだが、少し論文の幅を広げてみる。
マクロライド耐性MACの論文。

Evaluation of a rapid detection method of clarithromycin resistance genes in Mycobacterium avium complex isolates
J Antimicrob Chemother (2011) 66 (4): 722-729.


目的:
 クラリスロマイシンは、Mycobacterium avium complex (MAC)
 においてカギとなる薬剤であり、この感受性は臨床的な反応と相関している。
 23S rRNAの2058あるいは2059のpoint mutationが
 クラリスロマイシン耐性株において高レベルで認められるとされている。
 このスタディにおいて、薬剤感受性テストと23S rRAN遺伝子の変異
 との関連性を調べた。さらに、われわれは23S rRNA変異を同定するため、
 ARMS(Amplification Refractory Mutation System)-PCR法を用いた
 早期同定を今回適用した。

方法:
 NCCLS/CLSI推奨に基づき、微量希釈法を使用し
 クラリスロマイシンのMICを245のMAC株で同定した。
 これらのうち219がクラリスロマイシン感受性で、
 26がクラリスロマイシン耐性であった。また、
 23S rRNA遺伝子のシークエンスとARMS-PCRを実施した。

結果:
 薬剤感受性テストにおいて、MICは感受性と耐性において
 二峰性の分布をとった。23S rRNAのシークエンス解析により 
 クラリスロマイシン感受性株は野生型で、一方クラリスロマイシン耐性24株は
 変異型であった。シークエンスとARMS-PCRの感度はそれぞれ92.3%、84.6%
 であった。特異度はいずれも100%であった。

結論:
 われわれは、クラリスロマイシンのMICと23S rRNA遺伝子変異との間に
 相関を見出した。MACにおいて23S rRNA遺伝子変異に対するARMS-PCRを
 用いることは、クラリスロマイシン耐性の迅速的な判断に有用である。
 

by otowelt | 2011-04-12 06:10 | 抗酸菌感染症

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