進行NSCLCにおけるcirculating tumor cellは生存における予後予測因子

肺癌におけるcirculating tumor cellのスタディ。

Evaluation and Prognostic Significance of Circulating Tumor Cells in Patients With Non–Small-Cell Lung Cancer
JCO April 20, 2011 vol. 29 no. 12 1556-1563


目的:
 肺癌は、癌関連死の中で世界的にも第一位である。
 非小細胞肺癌(NSCLC)の治療反応を推定するバイオマーカーは不足している。
 このスタディは、循環腫瘍細胞circulating tumor cells (CTCs)が
 NSCLC患者において同定されていることから、これらが予後情報あるいは
 従来の治療に反応する患者の適応などに情報をもたらすかもしれない。

患者および方法:
 単施設プロスペクティブ試験であり、101人の未治療III期~IV期の
 NSCLC患者の血液サンプルを採取して
 ファーストライン治療前後のCTCを解析した。CTCは
 抗上皮接着分子(epithelial cell adhesion molecule;EpCAM)を
 用いた免疫磁気的手法によって半自動的に測定された。

結果:
 7.5mlあたりの血液中におけるCTCの数は、IV期NSCLC患者
 (n=60; range,0 to 146)の方がIIIB期(n=27; range, 0 to 3)、
 IIIA期(n=14; no CTCs detected)よりも高かった。
 単変量解析において、CTCが5未満と5以上において
 PFSはそれぞれ6.8ヶ月 v 2.4ヶ月(P<.001)であり、OSは
 ぞれぞれ8.1ヶ月 v 4.3ヶ月(P<.001)であった。
 多変量解析においてCTCの数は強いOS予測因子であった
 (HR 7.92; 95% CI, 2.85 to 22.01; P<.001)。
 ※上記のPFS、OSはいずれも治療前
 一方、治療後のCTCサンプルを加えて計算したtime point HRは
 (HR, 15.65; 95% CI, 3.63 to 67.53; P<.001)であった。
e0156318_1392740.jpg
結論:
 IV期のNSCLC患者におけるCTCの同定は、新しい予後予測因子である。

by otowelt | 2011-04-20 13:14 | 肺癌・その他腫瘍

<< MUC5B発現調節傷害は、肺線... チアゾリジン系治療薬は2型糖尿... >>