移植レシピエントにおけるBAL中Aspergillus PCRアッセイとGMテストの感度・特異度

菌名を斜字にするのがめんどくさかったのであしからず。
A. terreus特異リアルタイムPCRのくだりは、何となく”ついで”
という感が否めない論文ではあるが。

Comparison of an Aspergillus Real-time Polymerase Chain Reaction Assay with Galactomannan Testing of Bronchoalvelolar Lavage Fluid for the Diagnosis of Invasive Pulmonary Aspergillosis in Lung Transplant Recipients
Clinical Infectious Diseases 2011;52(10):1218–1226


背景:
 侵襲性肺アスペルギルス症(IPA)の早期診断と治療はアウトカムを改善する。

方法:
 現在利用できる検査として、pan-Aspergillus、Aspergillus fumigatusないし
 Aspergillus terreusに特異的なリアルタイムPCRアッセイと
 the Platelia galactomannan (GM)アッセイを肺移植レシピエント
 からの150のBAL検体で比較した。
 16人がproven/probable IPA、26人がAspergillusコロナイゼーション、
 11人が非Aspergillus真菌コロナイゼーション、97人ネガティブコントロール。

結果:
 IPAに対するpan-Aspergillus PCRの感度および特異度は
 100% (95% CI, 79%–100%) と88% (79%–92%)であった。
 GM (≧.5)の感度および特異度は93% (68%–100%) 、89% (82%–93%)
 であった。A. fumigatus–特異PCRの感度・特異度は、85% (55%–89%) 、
 96% (91%–98%)で、A. terreus–特異PCRはIPA症例のうち1例のみ陽性で
 特異度は必然的に99% (148 of 149)となった。GMで診断しえなかった
 IPAでPCR陽性例は1人であった。コロナイゼーションのBAL検体において
 GMの特異度は92%で、pan-Aspergillus PCRの50%より高かった
 (P=.003)。ネガティブコントロールのうちpan-Aspergillus PCR の特異度は
 97%で、これはGMより高かった(88%; P=.03)。BAL-PCRとGMが陽性の場合
 特異度97%、最小損失(?)感度93%。
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結論:
 BAL検体におけるpan-Aspergillus PCRアッセイとGMテストは
 移植レシピエントにおけるIPA診断に有用である。A. fumigatusないし
 A. terreus特異リアルタイムPCRアッセイもIPAの原因として
 早期診断やアムホテリシンB耐性という観点からは有用である。

by otowelt | 2011-04-26 13:07 | 感染症全般

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