自然気胸ブレブ手術において両側換気麻酔は有用

Abstractには記載されていなかった点として、
視野確保の面でデメリットはないかと思ったのだが、
さして問題ないという考察が手術中の写真を比較しながら
述べられていた。

A comparative study of two- versus onelung ventilation for needlescopic bleb resection
Eur Respir J 2011; 37: 1183–1188


背景:
 このプロスペクティブ試験は、低い1回換気量による
 両側換気two-lung (TL) ventilationと、片側換気one-lung (OL)
 ventilationを、needlescopicのブレブ切除において比べたものである。

方法:
 2mm胸腔によりブレブ切除を受けた自然気胸の患者を登録。
 手術は、TL群においては4.0ml/kgの1回換気量で、OL群においては
 8.0ml/kgの1回換気量でおこなわれた。呼吸回数は
 吸入酸素濃度50%のもとでそれぞれ23、12に設定された。

結果:
 合計108人の患者(TL群55人、OL群53人)が登録された。
 気道内圧は、TL群の方が有意に低かった
 (mean±SD TL:8.0±3.3 v OL:24.0±3.9 mmHg; p<0.001)。
 挿管から、皮切までの時間はTL群で17.1±4.0 min、OL群で
 35.3±7.6 minであった(p<0.001)。しかしながら
 手術時間に関しては2群とも差がみられなかった。
 合計麻酔時間に関してはOL群の方が有意に長かった
 (OL:77.9±21.6 v TL:64.9±14.7 min ; p=0.002).
e0156318_8185079.jpg
結論:
 低1回換気量による両肺換気麻酔下のneedlescopicブレブ切除術
 は技術的、経済的、時間的にも片肺換気下手術に遜色ない。

by otowelt | 2011-05-02 06:04 | 呼吸器その他

<< 急性呼吸不全の人工呼吸管理患者... 外傷後ストレス障害は、一秒率低... >>