ALK遺伝子スクリーニングを全ての肺腺癌患者に実施すべきかどうか

全例ALKを検索すべきかどうかという観点からの論文。

Clinicopathologic Characteristics and Outcomes of Patients with Anaplastic Lymphoma Kinase-Positive Advanced Pulmonary Adenocarcinoma: Suggestion for an Effective Screening Strategy for These Tumors
Journal of Thoracic Oncology: May 2011 - Volume 6 - Issue 5 - pp 905-912


背景:
 この試験の目的は、ALK陽性の肺腺癌患者において
 臨床病理的性格とアウトカムを解析し、
 効果的なスクリーニング戦略を発案することである。
 
方法:
 われわれは、進行肺腺癌患者においてALK陽性例を同定するため
 スクリーニングを実施した。ALK再構成の存在は、FISH法により同定した。
 
結果:
 221人のスクリーニング患者のうち、45人がALK遺伝子再構成がみられた。
 これらは、ALK陰性患者よりも若かった(p < 0.001)。
 非喫煙者・軽度喫煙者の頻度はALKステータスによって差はみられなかった
 (p = 0.537)。EGFR変異とALK再構成は、相互排他的であった。
 TTF-1発現はすべての免疫組織化学染色データが有用であったALK陽性腫瘍に
 おいて確認された。客観的奏効率とPFSは、ALK有無によって差がなかった。
 一方、ALK陽性患者でEGFR-TKIに反応を示した患者はいなかった。

結論:
 白金ベースの化学療法の臨床的アウトカムは、ALKステータスによって
 差はみられなかった。喫煙者と非喫煙者・軽度喫煙者の両方とも
 ALKスクリーニングに登録すべきである。われわれは、
 EGFR変異陽性例や、EGFR-TKIに効果がある患者、TTF-1陰性患者は
 ALKスクリーニングから除外してよいのではないかと考える。

by otowelt | 2011-05-10 06:46 | 肺癌・その他腫瘍

<< 血液培養コンタミネーション予防... 血清periostinレベルは... >>