血液培養コンタミネーション予防のための消毒薬のシステマティックレビュー

メタアナリシスと聞こえはいいが、inclusion studyが6つ・・・。
うーん。

Skin antiseptics in venous puncture-site disinfection for prevention of blood culture contamination: systematic review with meta-analysis
Journal of Hospital Infection (2011) 77, 223-232


背景:
 静脈からの血液培養の検体採取は菌血症を診断するための検査である。
 血液培養のコンタミネーションは臨床判断の誤認や不要な医療費
 の原因となる。この研究の目的は、静脈からの血液培養の
 コンタミネーション防止のための皮膚消毒薬に関するランダム化試験
 を対象としたシステマティックレビューである。

方法:
 CENTRAL、MEDLINE、EMBASE、mRCTによるデータベース検索を実施。
 静脈からの血液培養で使用した皮膚消毒薬を評価しているすべての
 ランダム化試験が組み込まれた。血液培養のコンタミネーションが
 発生する相対リスクないし95%信頼区間をランダム効果解析法により計算。
 担当著者1人がそれぞれの研究を評価し、他の著者はそれを確認する
 方法をとった。今回の研究において6つの研究が登録された。

結果:
 単独の臨床試験の比較では、アルコール性ヨードは
 非アルコール性ポビドンヨードよりも有意に優れており、
 イソプロピル・アセトン・ポビドンヨードは、
 イソプロピル・ポビドンヨードより優れていた。2つの臨床試験の
 4757検体の血液培養でのメタアナリシスでは、
 アルコール性クロルヘキシジンが非アルコール性ポビドンヨードより
 優れていた(RR 0.33、95%CI 0.24 ~0.46)。4つの臨床試験の
 結果から21300検体の血液培養を総合して検討した場合、
 アルコール性製剤は非アルコール性製剤より有意に優れていた
 (RR 0.53、95%CI 0.31 ~0.90)。2つの臨床試験における
 13418検体の血液培養においては、ヨードによる血液培養の
 コンタミネーション防止はポビドンヨードより優れていなかった
 (RR 0.79、95%CI 0.54 ~1.18)。アルコール性ヨード製剤と
 非アルコール性ヨード製剤との違いはみられなかった
 (RR 0.79、95%CI 0.53 ~ 1.17)。

結論:
 静脈からの血液培養のコンタミネーションを予防する場合、
 アルコール単独のヨウ素製剤に対する非劣性はみられなかった。
 アルコールとポビドンヨードの併用には有用性はないと考えられる。
 アルコール性クロルヘキシジンは水性ポビドンヨードと比較して
 血液培養偽陽性が少なかった。

by otowelt | 2011-05-11 23:05 | 感染症全般

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