肺腺癌の分類変更:IASLC/ATS/ERSコンセンサス

BACという言葉が消えるという呼吸器内科的トピックをスルーしていた。
よくわからないので、とりあえずメモ書きにしておく。
あとで追加していこう。


細気管支肺胞上皮癌(bronchioloalveolar carcinoma: BAC)および
混合型腺癌(mixed subtype adenocarcinoma)という用語は
もはや使用されないというコンセンサスが世界肺癌学会・
アメリカ胸部疾患学会・ヨーロッパ呼吸器学会より共同で提示された。

International association for the study of lung cancer/american thoracic society/european respiratory society international multidisciplinary classification of lung adenocarcinoma.
J Thorac Oncol 2011; 6: 244-85.
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概要としては、
・BACという用語の使用を控える
・≤3cmで、純粋なlepidic growthを示す孤立性腺癌を上皮内腺癌
 adenocarcinoma in situ(AIS)と呼ぶ。完全に切除されれば
 患者の生存は100%である。AISの大部分はnon-mucinousである
・≤3cmで、lepidic growth優位、浸潤が≤0.5cmの腺癌を
 微小浸潤腺癌minimally invasive adenocarcinoma(MIA)と呼ぶ。
 完全に切除されれば患者の生存はほぼ100%である。
 MIAの大部分はnon-mucinousである。
・浸潤性腺癌は、準定量的に組織パターンを評価し、その優位パターンに
 基づいて分類べきである
・従来混合型と分類されていたnon-mucinous BAC優位の腺癌は、
 lepidic predominant adenocarcinoma (LPA)という用語の使用を推奨
・従来mucinous BACと分類されていた腺癌は、lepidic growthと
 浸潤性増殖の程度により mucinous AIS, mucinous MIA,
 invasive mucinous adenocarcinoma のいずれかに分類すべきである
・新しい組織学的サブタイプとして微小乳頭状型(micropapillary type)が
 追加された。早期腺癌のmicropapillary predominant adenocarcinoma
 という分類は予後不良を意味するため、この使用が推奨される
・生検で認められる非小細胞癌は、可能なかぎり腺癌か扁平上皮癌に
 分類すべきである
・特殊型としては、浸潤性粘液腺癌(以前の粘液産生性BAC)、
 コロイド腺癌、胎児性腺癌、腸型腺癌の腺癌が含まれている。

by otowelt | 2011-05-18 11:51 | 肺癌・その他腫瘍

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