IIIB/IV期NSCLCにおけるBIBF1120のphaseII試験

BIBF1120は血管新生阻害剤の一種で、VEGFR、PDGFR、FGFR
の3つを同時に阻害する薬剤である。
phase II試験の結果は、既に世界肺癌学会で公表されているものである。

A phase II double-blind study to investigate efficacy and safety of two doses of the triple angiokinase inhibitor BIBF 1120 in patients with relapsed advanced non-small-cell lung cancer
Annals of Oncology 22: 1374–1381, 2011


背景:
 IIIB/IV期非小細胞肺癌(NSCLC)患者におけるBIBF1120の
 効果、安全性、忍容性、薬理動態を評価する。

方法:
 IIIB/IV期NSCLC(ECOG-PS 0-2)73例を対象とし、
 BIBF 1120を250mgを1日2回投与する群(36例)と
 150mgを1日2回投与する群(37例)にランダム割り付けをした。
 プライマリエンドポイントはPFS、奏効率で、
 セカンダリエンドポイントはOSとした。

結果:
 PFS中央値は6.9週で、治療投与量によって差はみられなかった。
 OS中央値は21.9週であった。ECOG-PSが0-1の患者56人において
 PFS中央値は11.6週で、OS中央値は37.7週であった。DCRは
 46%の患者でみられた(ECOG 0–1では59%)。
 250mg群において一人CRがみられた。
 有害事象は、悪心57.5%、下痢47.9%、嘔吐42.5%、食欲不振28.8%、
 腹痛13.7%、ALT上昇13.7%、AST上昇9.6%。

結論:
 BIBF1120の治療において忍容性は良好で、効果に関しては
 両群とも差がみられなかった。PFSと奏効率に関しては今後の探索に期待したい。

by otowelt | 2011-05-30 06:53 | 肺癌・その他腫瘍

<< HIV合併NSCLC患者のCD... 気管支喘息における気道リモデリ... >>