結核曝露後のQFT陽転は、現行ガイドラインの6~10週後再検では取りこぼすおそれがある

現行のガイドラインでは、QFT陰性患者は曝露後6~10週後にQFT検査を
おこなうべきとの見解である。
Updated guidelines for using interferon gamma release assays to detect Mycobacteriumtuberculosis infection – United States, 2010. MMWR Recomm Rep 2010; 59: 1–25.

QFTの陽転化のタイミングは一般的に言われている4~7週だけでなく
より長いケースもあるという、ガイドラインへ警鐘を鳴らすERJの論文。

Time interval to conversion of interferon-γ release assay after exposure to tuberculosis
Eur Respir J 2011; 37: 1447–1452


背景:
 結核診断において、当初陰性であった人が
 インターフェロンγリリースアッセイ(IGRA)が陽転するまでどのくらいの
 期間を要するかということはよくわかっていない。
 活動性肺結核患者に曝露したあと、IGRAの陽転の期間を調査した。

方法:
 まず、20歳の男性兵士(2人の上官、32人の兵士を有する軍隊所属)
 が結核に罹患した。この兵士はHIV陰性で基礎疾患もなかった。
 200年1月に呼吸器症状が出始め、2009年3月には血痰を呈した。
 この血痰により肺結核と診断されたのは2009年4月だった。
 結核の診断がついた時点で、早急に全員に胸部レントゲンを施行した。
 結果的に4人が活動性肺結核に、1人が接触後調査中に診断され、
 残り27人の接触者においてツベルクリン反応(TST)と
 QuantiFERON1 TB-Gold In-Tube (QFT-GIT)が行われた。
 これらは、2, 4, 8, 14, 18, 30週目に陽性が出るまでの間施行された。
 陽転した場合、潜在性肺結核として治療された。

結果:
 17人(63.0%)の兵士がQFT-GIT陽性で21 (77.8%)人がTST陽性になった。
 初期QFT陰性の10人のうち3人が2週間後に陽転、3人が4週間後に陽転、
 3人が14週間後に陽転。1人は30週の時点でも陰性であった。
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結論:
 結核に曝露した際、IGRA陽転は一般的には4~7週間後に起こるが、
 曝露後14~22週の遅さでも起こり得る。

by otowelt | 2011-06-03 11:47 | 抗酸菌感染症

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