stageIIIのNSCLCにおけるCTシミュレーション下TRTは、生存上の利益になりうる

JCOから、CTシミュレーション下でのTRTの臨床アウトカムに目を付けた論文。

Survival Outcomes After Radiation Therapy for Stage III Non–Small-Cell Lung Cancer After Adoption of Computed Tomography–Based Simulation
JCO June 10, 2011 vol. 29 no. 17 2305-2311


目的:
 CTシミュレーションによって胸部放射線治療(TRT)の治療比率の向上が
 みられるが、アウトカムに注目したスタディは少ない。

方法:
 われわれは、SEERデータベースを用いてCTシミュレーションによって
 TRTを受けたstageIIIのNSCLC患者を2000年から2005年まで
 抽出した。CTシミュレーションを受けた患者層や臨床的因子を同定し、
 Coxモデルと傾向スコア分析により生存を解析した。

結果:
 TRT患者においてCTシミュレーションを受けたのは1994年に2.4%であったが
 2000年には77.6%にまで上昇した。5540人の患者が2000年から2005年まで
 TRTを受けたが、CTシミュレーションを受けたのは60.1%であった。
 北~西アメリカよりも南~東アメリカや田舎の方がこの頻度が低かった。
 化学療法を受けた患者の方がCTシミュレーションを受けやすかったが
 (65.2% v 51.2%;調整OR 1.67; 95% CI, 1.48 to 1.88; P< .01)、
 外科手術とCTシミュレーションにおいては有意差はみられなかった。
 患者層と臨床的特徴をコントロールした場合、CTシミュレーションは
 死亡リスクを下げた(調整OR 0.77;95% CI, 0.73 to 0.82; P< .01)。
e0156318_914856.jpg
結論:
 CTシミュレーションは広く用いられているが、TRTを受ける患者にとっては
 生存上の利益がある。

by otowelt | 2011-06-09 09:17 | 肺癌・その他腫瘍

<< セカンドラインNSCLC治療:... ASCO2011:ALK阻害剤... >>