酒の飲みすぎは肺炎のリスクだが、中等量ならリスク上昇はない

※drinksというのはドリンクした回数ではなく、
 standard drink(飲酒単位)のことでした。
 この論文では、「drink = 12g アルコール」となっております。


ライフスタイルのアンケートにおけるスタディなので
信頼性にはやや疑問符がつくかもしれない。
とりあえず、お酒はほどほどが一番!

Alcohol Drinking and Risk of Subsequent Hospitalisation with Pneumonia
ERJ Published online before print June 9, 2011


背景:
 健常なヒトにおける、アルコール消費量と肺炎のリスクの
 関連性についてはまだよくわかっていない。

方法:
 われわれはデンマークにおける50歳から64歳の
 22485人の男性、24682人の女性において調査した。
 患者は、最初の肺炎による入院までの間の中央値12年のフォローアップを受け、
 登録患者は基礎慢性疾患がないことを条件とした。

結果: 
 1091人の男性、944人の女性が肺炎で入院した。
 男性間において、肺炎のリスクはアルコールの禁酒家と大酒家において
 上昇した。調整ハザード比で、1週間あたり0飲酒単位、7-20飲酒単位、
 21-34飲酒単位、33-50飲酒単位、50を超える飲酒単位において 
 それぞれ1.49 (95% CI1.00-2.21), 0.88 (0.76-1.03),
 0.87 (0.72-1.05), 1.15 (0.93-1.44), 1.81 (1.40-2.33)であった
 (すべて1-6飲酒単位/週と比較)。
 続発した慢性疾患を統計学的にコントロールした後では、
 大酒家と肺炎のリスクに関連がみられた。一方女性においては
 上記のそれぞれの飲酒におけるリスクは1.26 (0.89-1.79),
 1.01 (0.88-1.17), 1.10 (0.88-1.37), 0.54 (0.29-1.01)であった。
 男女ともに、定期的に飲酒しているよりも、機会飲酒の方が
 高いハザード比であった。

結論:
 定期的な中等量の飲酒は、肺炎入院のリスクとは関連していなかった。
 男性の定期的な大酒家であったり、男女ともに機会飲酒での大酒家であれば
 それは肺炎のリスクを上昇させうる。
 

by otowelt | 2011-06-13 07:00 | 感染症全般

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