エコーガイド下鎖骨下静脈カテーテル挿入法は、ランドマーク法より優れている

感染の面からは鎖骨下が一番良いとされているが、
鎖骨下アプローチがキライという人も実は多い。
理由は、血管の走行が頭で構築しにくいからだと思う。
個人的にも大腿や内頚よりは成功率が低いので、エコーを使うようにしている。

Real-time ultrasound-guided subclavian vein cannulation versus the landmark method in critical care patients: A prospective randomized study
Crit Care Med 2011; 39:1607–1612


目的:
 鎖骨下静脈へのカニューレ挿入は、さまざまな合併症を起こす可能性がある。
 われわれは、リアルタイムエコーガイド下鎖骨下静脈CV挿入と
 従来のランドマーク法による挿入法を集中治療患者において比較した。

デザイン・セッティング:
 プロスペクティブランダム化試験、三次医療センターのICU

患者:
 463人の人工呼吸装着患者で、ISRCTN試験登録患者をランダムに割りつけ
 (ISRCTN-61258470)

インターベンション:
 われわれはエコーガイド下の鎖骨下静脈への中心静脈カニューレ
 挿入(200人)と、ランドマーク法(201人)を比較した。
 ※infraclavicular needle insertion point in all cases
 カテーテル挿入は、緊急的ではないICUでの挿入とした。 
 ランダム化はコンピューターによる。

結果:
 挿入におけるリスク因子について差はみられなかった。
 鎖骨下静脈挿入は、エコーガイド下法の場合100%の患者で達成できた
 ものの、ランドマーク法の場合87.5%で達成できた(p < .05)。
 アクセス時間は、エコーガイド下のほうがよかった(p<.05)。
 ランドマーク法の場合、動脈穿刺と血腫が5.4%にみられ、血胸4.4%、
 気胸4.9%、腕神経叢障害2.9%、横隔神経障害1.5%、
 心タンポナーデ0.5%がみられた(p<.05)。カテーテルの留置ミスは
 両群とも差はみられなかった。
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結論:
 エコーガイド下の鎖骨下静脈カテーテル挿入は、
 集中治療患者においてランドマーク法よりも有意に優れており
 標準法の選択肢にすることがのぞましい。

by otowelt | 2011-06-26 08:48 | 集中治療

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