HIV感染成人における潜在性結核の新レジメンの評価

NEJMから潜在性結核の論文。

New Regimens to Prevent Tuberculosis in Adults with HIV Infection
N Engl J Med 2011;365:11-20.


背景:
 HIV感染者の潜在性結核に対しての治療は有効とされているが、
 実際に治療を受けている例は世界的にも少ない。
 潜在性結核に対し、標準的なINH治療より強力で継続可能な
 3つの新レジメンを評価。

方法:
 HIV感染に対してHAARTを受けていない患者で、
 ツベルクリン反応が陽性である南アフリカの成人を
 1.リファペンチン(rifapentine)(900 mg)+イソニアジド(900 mg)
   週1回12週間投与群
 2.リファンピン(600 mg)+イソニアジド(900 mg)
   週2回12週間投与群
 3.イソニアジド(300 mg) 1日1回最長6年投与群
 4.イソニアジド(300 mg) 1日1回6ヵ月間投与群(コントロール群)
 のいずれかにランダムに割り付け。プライマリエンドポイントは
 結核未発症生存率。

結果:
 1148人が組み込まれた。年齢中央値30歳、CD4細胞数中央値は
 484 個/mm3 だった。活動性結核または死亡の発生率は
 リファペンチン+イソニアジド群では、100人年あたり3.1、
 リファンピン+イソニアジド群では100人年あたり2.9、
 イソニアジド継続群では100人年あたり2.7、
 コントロール群では100人年あたり3.6 であった(すべてP>0.05)。
 重篤な副作用は、イソニアジド継続群(100人年あたり18.4件)が
 他よりも高かった。結核菌分離株58株のうち、2株(3.4%)は
 多剤耐性だった。
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結論:
 HIV感染成人における潜在性結核について
 すべての二次予防レジメンが有効だった。
 イソニアジド+リファペンチンの3ヵ月投与、
 リファンピン+イソニアジドの3ヵ月投与、
 イソニアジドの継続投与のいずれにおいても
 イソニアジドの6ヵ月投与に対して優位性はみられなかった。

by otowelt | 2011-07-09 09:52 | 抗酸菌感染症

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