難治性喘息に声帯機能不全が関与する
2011年 07月 11日
Abnormal Vocal Cord Function in Difficult-to-Treat Asthma
Am J Respir Crit Care Med Vol 184. pp 50–56, 2011
背景:
上気道の機能不全は、喘息を複雑にさせる要因となるかもしれないが
永らくその疫学的因子については軽視されてきた。
内視鏡を使用して声帯の動きを評価するのは現実的に難しく
臨床的に頻用できるものではない。
目的:
新しい画像技術である320スライスダイナミックCTを用いて
喉頭の動きを喘息患者において個々に調べる。
方法:
喉頭320スライスCTにより、健常人においてまず
この声帯評価の妥当性を評価した。その後のスタディにおいて
46人の難治性喘息患者を組み込んだ。
結果:
声帯機能不全を呼吸サイクルの間CTでの 声帯径と気管径の比率を
用いて評価した。声帯機能不全は、46人中23人にみられた(50%)。
9人(19%)が重度の機能不全であった(abnormal >50% of
inspiration or expiration time)。
画像からわかったことは、声帯機能不全そのものよりも、
声帯可動性異常に特徴づけられる機能不全がこれらの要因と考えられる。 結論:
喉頭CTを用いた非侵襲性の喉頭運動評価によれば、
難治性喘息の患者の半数が声帯機能不全に由来する。
Am J Respir Crit Care Med Vol 184. pp 50–56, 2011
背景:
上気道の機能不全は、喘息を複雑にさせる要因となるかもしれないが
永らくその疫学的因子については軽視されてきた。
内視鏡を使用して声帯の動きを評価するのは現実的に難しく
臨床的に頻用できるものではない。
目的:
新しい画像技術である320スライスダイナミックCTを用いて
喉頭の動きを喘息患者において個々に調べる。
方法:
喉頭320スライスCTにより、健常人においてまず
この声帯評価の妥当性を評価した。その後のスタディにおいて
46人の難治性喘息患者を組み込んだ。
結果:
声帯機能不全を呼吸サイクルの間CTでの 声帯径と気管径の比率を
用いて評価した。声帯機能不全は、46人中23人にみられた(50%)。
9人(19%)が重度の機能不全であった(abnormal >50% of
inspiration or expiration time)。
画像からわかったことは、声帯機能不全そのものよりも、
声帯可動性異常に特徴づけられる機能不全がこれらの要因と考えられる。
喉頭CTを用いた非侵襲性の喉頭運動評価によれば、
難治性喘息の患者の半数が声帯機能不全に由来する。
by otowelt
| 2011-07-11 06:54
| 気管支喘息・COPD