気管支喘息における患者自己申告の信頼性について

NEJMからの論文。

Active Albuterol or Placebo, Sham Acupuncture, or No Intervention in Asthma
N Engl J Med 2011;365:119-26.


背景および方法:
 喘息患者におけるプロスペクティブスタディにおいて
 生理学的変化の経過をプラセボ効果と区別するのは難しい。
 われわれは、気管支拡張薬の効果をみるため
 二重盲検クロスオーバーパイロット試験において、
 46人を以下の如くランダムに割り付けた。
 アルブテロール吸入、プラセボ吸入、プラセボ、偽鍼、非介入群。
 4介入群を3から7日ごとにブロックデザイン割り付け、
 それぞれの患者に12回受診ブロック数で、少なくとも
 2ブロック以上施行するような割り付け方法とした。
 受診時に、呼吸機能検査を2時間ごとに繰り返し、
 maximum FEV1を測定し、患者の症状申告とともに記録した。

結果:
 スタディを完遂した39人の患者において、アルブテロールでは
 FEV1は20%上昇し、3つの他の介入群においては約7%だった(P<0.001)。
 しかしながら、患者報告での改善は
 アルブテロール吸入後(50%)、プラセボ吸入後(45%)も、
 シャム偽鍼後(46%)も変わらなかった。
 ただ、どの介入においても患者の主観的な症状改善は
 非介入群(21%)より有意によかった(P<0.001)。
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結論:
 プラセボ効果は臨床的に有意に存在するため
 研究デザインを行う場合に、患者申告などは特に
 信頼性に乏しい可能性がある。
 

by otowelt | 2011-07-14 06:16 | 気管支喘息・COPD

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