ESC耐性淋菌H041株

淋菌感染症について研修医時代教わったキーワードに
「セフトリアキソン125mg筋注」
というのがあったが、H041株については勉強不足であった。

というのも、7月13日まで開かれていた
国際性感染症研究会議(カナダ・ケベック)で
これが取りあげられたからである。

このH041株は、日本の京都に端を発していると考えられている。
2009年に京都で分離されたH041株(Nissui Rapid ID20 HNにより
β-lactam negativeと判明)は、MIC2μg/mLの高度耐性を
有する淋菌であった。
Ceftriaxone-resistant Neisseria gonorrhoeae, Japan.
Emerg. Infect. Dis. 17:148–149.


詳細はすでにAntimicrob Agents Chemotherから論文化されている。
free PDFで閲覧可能。

Is Neisseria gonorrhoeae Initiating a Future Era of Untreatable Gonorrhea?: Detailed Characterization of the First Strain with High-Level Resistance to Ceftriaxone
Antimicrob Agents Chemother. 2011 July; 55(7): 3538–3545.


アジスロマイシン低感受性、セファロスポリン全耐性の淋菌が
蔓延したら、プライマリケアの現場は混乱しそうだ。

by otowelt | 2011-07-15 09:30 | 感染症全般

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