PCV7導入後における肺炎球菌性膿胸について

プレベナーは確かにtype 1、3は含まれていなかったと記憶しているが、
それとの関連性があるのだろうか?

The Spectrum of Pneumococcal Empyema in Adults in the Early 21st Century
Clinical Infectious Diseases 2011;53(3):254–261


背景:
 膿胸の頻度はPCV7ワクチン接種が導入されてから
 小児で増加していると報告されている。
 われわれの目的は、成人肺炎球菌性膿胸の頻度の違いを
 解析するとともに、疾患の特徴、PCV7導入前後での血清型を
 調べることにある。

方法:
 成人で膿胸を伴うような侵襲性肺炎球菌感染症に陥った患者を
 スペインにおける2病院で観察研究を施行。
 ワクチン導入前:1996–2001 、導入後:2005–2009として
 膿胸の頻度を算出した。多変量解析をおこなった。

結果:
 膿胸は1080人の侵襲性肺炎球菌感染患者のうち128人で観察された。
 18~50歳において、肺炎球菌性膿胸は7.6%から14.9%に増加(P=.04)。
 10万人年あたりの頻度も0.5から1.6へ増加していた(198%[95%CI
 49%–494%])。有意に血清1型の肺炎球菌が増加しており、10万人年
 あたり0.2から0.8へ増加していた(253% [95% CI, 67%–646%])。
 ワクチン導入後の時期において血清1型は全体の43.3%であった。
 1型(OR, 5.88; 95% CI, 2.66-13)、3型(OR, 5.49 95% CI, 1.93-15.62)
 は膿胸の独立危険因子であった。

結論:
 若年成人におけるワクチン導入後の肺炎球菌性膿胸の頻度は増加している。
 これは血清1型によるものがほとんどであり、1型と3型は
 複雑性感染への進展に至るリスク因子である。

by otowelt | 2011-07-19 06:42 | 感染症全般

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