孤立した農村地域のCOPD患者は、死亡リスクが都会に比べて高い

COPDの大規模なコホート試験なので、本来
PECOを吟味して読まねばならないが、時間の都合上割愛する。

Geographic Isolation and the Risk for Chronic Obstructive Pulmonary Disease–Related Mortality
A Cohort Study
Ann Intern Med. 2011;155:80-86.


背景:
 COPD患者において、農村地域に住んでいる患者と都会に住んでいる患者における
 アウトカムの違いについてはよくわかっていない。

目的:
 COPDによる死亡リスクが農村地域で生活している患者で高いのかどうかを
 調べ、病院機能がこれに影響するかどうかを評価する。

デザインおよび方法:
 レトロスペクティブコホート試験。
 129の急性期ケアの可能なVeterans Affairs hospitalsで施行。
 患者はCOPD急性増悪で入院した患者を登録した。
  
結果:
 都会に住む18809人の患者(71% of the study population)、
 農村地域に住む5671人の患者(21%)、孤立した地域に住む1919人の
 患者(7%)を登録した。死亡リスクは、都会に比べて
 孤立した田舎に住む患者において上昇(5.0% vs. 3.8%; P =0.002)。
 このリスク上昇は、患者情報や病院立地条件・収容能力等で補正した
 場合でもみられた(OR, 1.42 [95% CI,1.07 to 1.89]; P=0.016)。
 孤立していない農村地域に住む患者においては、この調整死亡リスク上昇は
 確認されなかった(OR, 1.09 [CI,0.90 to 1.32]; P=0.47)。
e0156318_13472755.jpg
結論:
 孤立した農村地域に住むアメリカのCOPD患者は
 COPD急性増悪による死亡リスクが都会に比べて高い。

by otowelt | 2011-07-26 04:38 | 気管支喘息・COPD

<< 胸水を血液培養ボトルに入れると... 呼吸機能検査の禁忌 >>