高齢者NSCLCにおいてmonthly CBDCA+weekly PACは単剤療法よりもOSを延長

ASCO2010ですでに発表された内容だが、呼吸器内科医は必読だろう。
monthly CBDCA+weekly PAC併用療法は、高齢者進行NSCLCの
新しい治療パラダイムと結論づけている。

Carboplatin and weekly paclitaxel doublet chemotherapy compared with monotherapy in elderly patients with advanced non-small-cell lung cancer: IFCT-0501 randomised, phase 3 trial
Lancet, Early Online Publication, 9 August 2011,doi:10.1016/S0140-6736(11)60780-0


背景:
 白金製剤を含めた2剤併用の化学療法は、
 進行非小細胞肺癌(NSCLC)に推奨されているが、高齢者においては
 これは推奨されておらず、単剤治療の方が70歳をこえるような場合には望ましい。
 われわれは、カルボプラチンとパクリタキセルの併用レジメンと単剤治療を
 高齢者NSCLCにおいて比較した。

方法:
 この多施設共同オープンラベルランダム化第III相試験は、
 70~89歳の局所進行あるいは転移を有するNSCLCde,
 WHO-PSが0-2の患者を対象にした。患者は4サイクル
 (3 weeks on treatment, 1 week off treatment)の
 カルボプラチン(day 1)とパクリタキセル(days 1, 8, and 15)
 あるいは5サイクル(2 weeks on treatment, 1 week off treatment)
 のビノレルビンあるいはゲムシタビン単剤に割りつけられた。
 プライマリエンドポイントはOSで、ITT解析がなされた。
 この試験はNCT00298415に登録。

結果:
 451人の患者が登録された。226人が単剤、225人が併用療法に割り付けられた。
 年齢中央値は77歳で、フォローアップ期間中央値は
 30.3ヶ月 (range 8.6-45.2)であった。OS中央値は併用療法で10.3ヶ月であり
 単剤の6.2ヶ月より有意に延長(HR0.64, 95% CI 0.52—0.78; p<0.0001)。
 1年生存率は併用群で44.5% (95% CI 37.9—50.9)、
 単剤群で25.4% (19.9—31.3)であった。毒性については
 併用群において単剤群よりも多くみられた(好中球減少(108 [48.4%]
 vs 28 [12.4%]; 脱力感 23 [10.3%] vs 13 [5.8%])。

結論:
 毒性は有意に多いものの、白金製剤を含めた併用化学療法は
 高齢者NSCLC患者において、ビノレルビンやゲムシタビンの単剤治療よりも
 有意に生存を延長させる。

by otowelt | 2011-08-10 05:45 | 肺癌・その他腫瘍

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