ALK陽性患者においてペメトレキセドは効果的

ALKとアリムタの話。

Anaplastic Lymphoma Kinase Translocation: A Predictive Biomarker of Pemetrexed in Patients with Non-small Cell Lung Cancer
Journal of Thoracic Oncology: September 2011 - Volume 6 - Issue 9 - pp 1474-1480


背景:
 このスタディは、ALK陽性とALK陰性の非小細胞肺癌患者において
 ペメトレキセドの効果を比較したものである。

方法:
 セカンドラインとしてペメトレキセドを受けた進行NSCLCの患者
 (2007年3月~2010年4月)において、EGFRおよびALKのスクリーニングを
 ソウル大学病院で施行した。臨床的あるいはin vitroのペメトレキセドの効果
 についてそれぞれの遺伝子型グループにおいて評価された。

結果:
 95人のNSCLC患者における遺伝子型は以下の通りであった。
 43 (45%) EGFR mutation、15 (16%) ALK translocation,
 37 (39%) 野生型。全奏効率(ORR)は、ALK陽性患者ではEGFR陽性あるいは
 野生型の患者よりも高かった(46.7 vs 4.7 vs 16.2%, p = 0.001)。
 ALK陽性患者は、TTPも長かった(9.2 vs 1.4 vs 2.9 months, p = 0.001)。
 ALK陽性は有意にORR(HR0.07,95%CI:0.01–0.32; p = 0.001)と
 TTP(HR 0.44, 95% CI: 0.24–0.80; p=0.007)と関連する予測因子である。
 ALK陽性は治療ラインにかかわらず独立して有意な予測因子であった
 (HR 0.43, 95% CI: 0.24–0.77; p = 0.005)。
 ALK陽性細胞におけるthymidylate synthase mRNA レベルは
 コントロールに比べると有意に低かった(p < 0.05)。

結論:
 ペメトレキセドは、ALK陽性のNSCLCに対して効果的な治療法である。
 ALK陽性は、NSCLC患者へのペメトレキセドの効果における独立予測因子である。

by otowelt | 2011-08-22 06:50 | 肺癌・その他腫瘍

<< 胸郭外悪性腫瘍におけるEBUS... イギリスにおけるMRSAユニバ... >>