EGFR遺伝子変異陽性腫瘍はin vitroでドセタキセルの効果が薄い可能性

Epidermal Growth Factor Receptor Mutations Are Associated with Docetaxel Sensitivity in Lung Cancer
Journal of Thoracic Oncology: October 2011 - Volume 6 - Issue 10 - pp 1658-1662


背景:
 近年の肺癌におけるランダム化比較試験によって
 EGFR遺伝子変異陽性患者の予後は、
 EGFR-TKIであるゲフィチニブにより
 殺細胞性抗癌剤に比べ改善してきた。
 EGFR遺伝子変異陽性の肺癌は、EGFR-TKIの感受性が高いが、
 過去の試験において、EGFR遺伝子変異は殺細胞性抗癌剤の
 効果についても予測できるかもしれないと示唆されている。

方法:
 46の腫瘍組織(32:腺癌、14:非腺癌)が肺癌患者から外科的に採取された。
 EGFR遺伝子変異がPCRインベーダーアッセイによって同定された。
 in vitroにおいて薬剤感受性テストを実施した。
 シスプラチン、ドセタキセル、ビノレルビン、ゲムシタビンによる阻害率を測定。

結果:
 14患者の検体(全て腺癌)においてEGFR遺伝子変異が同定された。
 EGFR陽性腫瘍におけるシスプラチンの阻害率(group M)は、
 34.8 ± 15.5%であり、野生型よりもひくかった(p = 0.0153)
 (group W; 46.6 ± 14.0%)。ドセタキセルの阻害率は
 group M (18.8 ± 13.4%) であり、これも野生型よりも低かった
  (p = 0.0051)(35.4 ± 19.1%)。ゲムシタビンとビノレルビンについては
 両型において差はみられなかった。

結論:
 in vitroにおいてEGFR遺伝子変異陽性の肺癌患者は、EGFR野生型の腫瘍に
 比べてドセタキセルの感受性が低いと考えられる。

by otowelt | 2011-09-21 15:04 | 肺癌・その他腫瘍

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