チョコレートをたくさん食べると心血管代謝障害リスクを減少させる

RR 0.63って、現在流通している心血管系の薬剤を
はるかに上回る効果だが、チョコレートってそんなすごいのか?(笑)

最低消費量はどのスタディもおおむね"none"だが
最大消費量はどのくらいかというと、具体的なスタディでは
毎日1杯以上のココア、チョコレート1日7.5g以上といったものがある。

チョコレートによる抗酸化作用と抗炎症性が
このリスク軽減につながっていると考察されているが、
この論文を読んだ後でも、市販のチョコレートを食べれば食べるほど
肥満や糖尿病、結果的な心疾患リスクが増大するのは
医学的に当たり前だと思っている。

Adriana Buitrago-Lopez, et al.
Chocolate consumption and cardiometabolic disorders: systematic review and meta-analysis
BMJ 2011;343:d4488 doi: 10.1136/bmj.d4488


目的:
 チョコレート消費量と心血管代謝障害のリスクとの関連性を評価する。

データ:
 Medline, Embase, Cochrane Library, PubMed, CINAHL, IPA,
 Web of Science, Scopus, Pascalなど

方法:
 18歳以上の成人に対して行われたチョコレートの消費と心血管代謝障害
 との関連についての研究を対象にして、メタアナリシスを施行。
 それぞれにチョコレート消費量が異なるカテゴリーになっているため
 最低消費量と最大消費量を比較するようにした。
 
結果:  
 最終的にメタアナリシス対象となったのは、4576参照文献中、
 7論文であった。ランダム化試験はゼロで、コホート研究6,横断的研究1。
 登録患者は114009人だった。
 チョコレートの消費は、チョコレートバー、チョコレート飲料、
 チョコレート菓子(ビスケットなど)などが含まれた。
 7論文中、5つではチョコレート消費量と心血管代謝障害のリスク低下と
 関連づけたものであった。各研究でチョコレートの消費量が最も多い群は
 最も少ない群に比べて37%のリスク低下と関連していた
 (RR0.63 (95%CI 0.44 to 0.90))。また、脳卒中29%リスク低下とも関連。
 Funnel plotにより有意な出版バイアスは確認されなかった。
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結論:
 チョコレートの消費量がより多いほど、心血管代謝に関連する疾患リスクが
 有意に減る。さらなる研究が必要とされる。

by otowelt | 2011-10-04 09:30 | 内科一般

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