血清PSP/regタンパクはVAPおよび続発性臓器不全の予後に関連

このPSP/regが特異的に上がるわけではないので
他のバイオマーカーも重症例ではそりゃあ狂うだろうと
個人的には思っている。

Lucas Boeck, et al.
Pancreatic Stone Protein
A Marker of Organ Failure and Outcome in Ventilator-Associated Pneumonia
CHEST 2011; 140(4):925–932


背景:
 人工呼吸器関連肺炎(VAP)は、院内感染において
 声明をおびやかす感染症として最もよくみられるものである。
 院内肺炎における臨床転帰の悪さやヘルスケアコストは
 世界的な問題であり、現時点では内科医は経験にもとづいて
 転帰の良い患者と悪い患者を判別している。
 しかしながら、将来的には予後予測因子によって医学的な決定が
 可能になるかもしれない。
 Pancreatic stone protein(PSP)/regタンパクは
 炎症や感染に関連しており、重症化ナjにおける予後価値としては
 まだ未知である。このパイロットスタディの目的は
 VAPにおけるPSP/regの役割を検証することである。

方法:
 101人の臨床的にVAPと診断された患者を登録した。
 PSP/regはレトロスペクティブに凍結血清サンプルを用いて
 行われた(VAP発症から7日ま出に採取されたもの)。
 主要エンドポイントは、VAP発症後28日以内の死亡とした。

結果:
 血清PSP/regは、VAPから続発した臓器不全に関連していた
 (Spearman rank correlation coeffi cient 0.49 P<.001)。
 VAP発症時のPSP/regレベルは、非生存者で高かった(n=20)。
 (117.0 ng/mL[36.1-295.3] vs 36.3 ng/mL [21.0-124.0] P=.011)。
 死亡/生存を予測するROC下面積は、VAP発症時で0.69、
 発症7日目で0.76であった。PSP/regレベルがVAP発症時に
 24 ng/mLを下回る場合、生存の可能性が高く、
 7日目に177 ng/mLを上回る場合予後不良であった。

結論:
 血清PSP/regは、VAPの転帰と臓器不全に関連するバイオマーカーである。

by otowelt | 2011-10-06 06:48 | 集中治療

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