乳幼児に対するOil-in-Water EmulsionアジュバントMF59添加インフルエンザワクチンの有効性

不活化インフルエンザワクチンへ
Oil-in-Water EmulsionアジュバントMF59を
添加した場合の有効性についてのスタディ。

Timo Vesikari, et al.
Oil-in-Water Emulsion Adjuvant with Influenza Vaccine in Young Children
N Engl J Med 2011; 365:1406-1416


背景:
 乳幼児に対する不活化インフルエンザワクチンの
 有効性は乏しいとされている。

方法:
 生後6ヵ月以上72ヵ月未満の健常な乳幼児で、インフルエンザワクチンを
 接種したことのない4707人を登録した。
 Oil-in-Water EmulsionアジュバントMF59が
 三価不活化インフルエンザワクチン(TIV)の有効性に与える影響を検討。
 合計3群にランダムに割り付けをし、連続した2回インフルエンザ流行期に
 割り付けられたワクチンを28日ごとに合計2回接種した。
 第2群には年齢によって調節したMF59アジュバントを添加したTIV
 ないしは添加しないTIVを、第3群にはコントロールワクチンを接種し
 インフルエンザ様疾患に対しての、絶対効果・相対効果を評価。
 上記についてはPCRで確認。

結果:
 2インフルエンザ流行期でのインフルエンザ様疾患の発症率は
 MF59アジュバント添加ワクチン群0.7%、非添加ワクチン群2.8%、
 コントロールワクチン群4.7%であった。全株への絶対効果は
 アジュバント添加ワクチン群86%(95%CI 74~93)、
 非添加ワクチン群43%(95% CI 15~61)であった。
 前者の後者に対する相対効果は、75%(95% CI 55~87)であった。
 添加群の有効率は、生後6ヵ月以上36ヵ月未満の乳幼児で
 79%(95% CI 55~90)、36ヵ月以上72ヵ月未満で92%
 (95% CI 77~97)であったのに対して、非添加群の有効率は
 それぞれ40%(95% CI -6~66)、45%(95% CI 6~68)だった。

結論:
 乳幼児におけるOil-in-Water EmulsionアジュバントMF59添加
 インフルエンザワクチンは、PCRで確認された
 インフルエンザに対して有効と考えられる。

by otowelt | 2011-10-13 17:18 | 感染症全般

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