気管支喘息の重度の発作に対する高濃度酸素投与はPtCO2を上昇させる

喘息に対する酸素投与への警鐘。

Kyle Perrin, et al.
Randomised controlled trial of high concentration versus titrated oxygen therapy in severe exacerbations of asthma
Thorax 2011;66:937-941


背景:
 高濃度の酸素を喘息の重度発作患者に投与することが
 PaCO2にどのように影響を与えるかはわかっていない。

方法:
 106人の喘息の重度発作をおこした患者で
 救急部に搬送された患者を、高濃度酸素(8L/minマスク)と
 タイトレーションした酸素(サチュレーションを93%から95%にコントロール)
 のいずれかにランダムに60分間の間割りつけた。
 COPDのある患者や高炭酸ガス血症のある患者は除外した。
 PtCO2が0分、20分、40分、60分後に測定された。
 プライマリアウトカムは、PtCO2が60分後に4mmHg以上上昇
 をきたした患者の比率とした。

結果:
 PtCO2上昇を60分後に4mmHg以上上昇をきたした
 患者の比率は、高濃度酸素群において有意に高かった
 22/50 (44%) vs 10/53(19%), RR2.3 (95%CI 1.2 to 4.4,p<0.006)。
 高濃度酸素群における、PtCO2が8mmHg以上のものは
 11/50 (22%) vs 3/53(6%), RR3.9 (95%CI 1.2 to 13.1,p=0.016)。
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結論:
 高濃度酸素を喘息の重度発作の患者に投与することは
 有意にPtCO2を上昇させる。
 タイトレーションした酸素レジメンが推奨され、
 低酸素であった場合にのみ酸素投与がおこなわれるべきであり
 炭酸ガス貯留をきたさない程度の投与でよい。

by otowelt | 2011-10-16 07:37 | 気管支喘息・COPD

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