allo HCTレシピエントに対する抗真菌予防はvoriconazoleの方がitraconazoleより優れている

allo HCTレシピエントに対するボリコナゾールの優越性の話。
ブイフェンドの方が使いにくい理由の1つは、
個人的には金額だと思っている。

Marks DI, et al.
Voriconazole versus itraconazole for antifungal prophylaxis following allogeneic haematopoietic stem-cell transplantation
Br J Haematol. 2011 Nov;155(3):318-327


背景:
 allo HCTのレシピエントに対する抗真菌薬による予防は、
 侵襲性糸状菌感染、 IFIs:invasive fungal infectionsを防ぎ、
 かつ忍容性の良いものである必要がある。

方法:
 プロスペクティブランダム化非盲検多施設試験において
 alloHCTレシピエン トでvoriconazole(234人)と
 itraconazole(255人)の有効性と安全性を検討。
 プライマリエンドポイントは予防の成功とし、100日以上治療薬が
 投与可能(中断14日以内)でproven/probable IFIがなく
 day 180まで生存をその条件とした。
 
結果:
 プライマリエンドポイントである予防の成功は
 itraconazoleよりvoriconazoleで有意に高く
 (48.7% vs 33.2%, p<0.01)、voriconazole群で
 より多く100日間の忍容性があった(53.6% vs 39.0%, p<0.01;
 総投与期間中央値 96 vs 68日)。最も多かった有害事象は
 itraconazoleで嘔吐(16.6%) 、嘔気(15.8%)、下痢(10.4%)、
 voriconazole で肝毒性/肝機能異常(12.9%)。
 また、itraconazole群でより多く他抗真菌剤を投与
 (41.9% vs 29.9%, p<0.01)。 voriconazole群と
 itraconazole群のそれぞれにおいてday 180までの
 proven/probable IFI発症(1.3% vs 2.1%)と
 生存(81.9% vs 80.9%)に有意な差はなかった。
 
結論:
 alloHCT後の抗真菌予防でvoriconazoleはitraconazoleより
 優れていた。またvoriconazoleは他の抗真菌剤の必要性を
 低くで達成できる可能性も孕み、有意に長期間投与が可能だった。

by otowelt | 2011-10-20 05:32 | 感染症全般

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