Clostridium difficile関連腸炎に対してIMT(便注入療法)は有効

まことしやかにウワサされているIMTのシステマティックレビュー。

Clostridium difficile感染症(CDI)の中でも
特に下痢に関しては、メトロニダゾールやバンコマイシンに
治療抵抗性のことがあり、IMT(腸内に他者の便を注入する治療法)が
注目されている。ぶっちゃけた話、他人のうんこを身体に
入れるワケで、相当受け入れがたい治療法であることは確かである。
(当然ながら食べるわけにはいかないので、胃管で注入するが)

fidaxomicinという新しい薬剤も登場しているさなか、
原始的ではあるが、こういった治療法も注目されていることは
覚えておきたい。

Ethan Gough, et al.
Systematic Review of Intestinal Microbiota Transplantation (Fecal Bacteriotherapy) for Recurrent Clostridium difficile Infection
Clin Infect Dis. (2011) 53 (10): 994-1002.


CIDからのシステマティックレビューで
27タイトルの文献を組み込み、このIMTが本当に
効果があるのかどうかが検証されている。

合計317人の患者と27のケースシリーズが登録され、
IMTは結果として92%の症状寛解がみられた(89%が1回の治療後)。
再発や死亡などの合併症も少なかった。
水に懸濁させるほうが (98.5%)、生食に懸濁させるよりも(86%)
効果が高く(中にはミルクやヨーグルトに混ぜるというものもあったが)、
IMT量500 mLをこえるものは寛解率が高かった。
誰から便をもらうのか(近親者or他人)と
いったことに関しては、近親者の方が寛解率が高かった。

by otowelt | 2011-10-25 09:58 | 感染症全般

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