喘息を有する思春期女性は、抑うつの存在を考慮すべき

小児喘息についての話題。

Salma Bahreinian, et al.
Depression Is More Common in Girls With Nonatopic Asthma
CHEST 2011; 140(5):1138–1145


背景:
 喘息は小児において抑うつを合併するリスクを上昇させるかもしれない。
 喘息あるいはうつで苦しんでいる小児は、しばしば過体重となる。
 われわれは、抑うつがアトピー性・非アトピー性の喘息のある小児において
 みられやすいかどうか検証した。

方法:
 カナダで行われた試験における解析。
 11~14歳の小児で小児アレルギー医により喘息、アレルギー性鼻炎、
 アトピー性皮膚炎と診断されたものを登録した。
 カテゴリーを4つに分類:
 atopic asthma、nonatopic asthma、
 atopy-no asthma、no atopy or asthma。

抑うつ症状は、the Children’s
 Depression Inventory-Short Formにより調査。
 データは、ロジスティック回帰モデルを使用して
 喘息に対する小児の抑うつの尤度を解析した。

結果:
 431人の小児が登録され、136人が喘息、295人が喘息なしであった。
 補正すると、非アトピー非アレルギー性喘息の女性は抑うつ症状が
 健常女性の3倍であった(OR, 2.84; 95% CI, 1.00-8.10;
 OR, 3.47; 95% CI, 1.30-9.25, respectively)。
 女性の10cm腹囲が増加するにつれて、われわれのモデルでは
 39% から56%の抑うつ発症機会の増加を認めた。
 男性において、喘息あるいは腹囲は抑うつとは関連しなかった。

結論:
 われわれは、喘息合併の少女や過体重の少女をみたときに
 抑うつ症状がないかどうか観察し、合併している場合には
 治療すべきであると提案する。

by otowelt | 2011-11-02 05:40 | 気管支喘息・COPD

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