慢性腰痛・再発性腰痛に対するヨガの効果

ヨガの慢性あるいは再発性腰痛に対する効果について。
ヨガ群において10人に1人近くが腰痛の悪化を訴えているが、
総じて疼痛緩和効果があると結論づけているもの。
こればかりは腰痛の原因によりけりだとは思うが・・・。

Helen E. Tilbrook, et al.
Yoga for Chronic Low Back Pain
A Randomized Trial
Ann Intern Med. 2011;155:569-578.


背景:
 これまでのスタディでは、ヨガは慢性あるいは再発性腰痛の
 治療に対して効果があるかもしれないとされている。
 
目的:
 ヨガの効果を通常の慢性あるいは再発性腰痛の治療を比較する。

デザイン:
 Parallel-group, randomized, controlled trial using
 computergenerated randomization conducted from
 April 2007 to March 2010.
 アウトカムは、郵便アンケートによって実施

患者:
 313の慢性あるいは再発性腰痛をもつ成人。

介入および方法:
 ヨガ(n=156)、通常ケア(n=157)。
 全被験者は腰痛教育ブックレットを受ける。
 介入群は12クラスにわけられ、12人の講師によって
 3ヵ月以上ヨガプログラムをおこなうものとする。
 講師は、British Wheel of Yoga、Iyengar Yogaに所属。
 Roland–Morris Disability Questionnaire(RMDQ)スコアを
 3ヶ月後 (これをプライマリアウトカムとする), 6ヶ月後, 12ヶ月後
 (これをセカンダリアウトカムとする)にスコアリングした。
 同様に疼痛、疼痛に対する自己効果評価、一般的健康指標
 についても3点で観測(これもセカンダリアウトカムとした)。

結果:
 93人(60%)が最初の6セッションのうち少なくとも3セッションを
 受講し他のセッションも少なくとも3セッション受講した。
 ヨガ群は腰背部機能が通常ケア群よりも良好であった。
 補正平均RMDQスコアは3ヵ月時点でヨガ群が
 2.17点(95% CI,1.03 to 3.31点)低く、6ヵ月時では
 1.48点(CI, 0.33 to 2.62 点)、12ヵ月時では1.57点
 (CI, 0.42 to 2.71点)低かった。一般的健康指標としては
 両者に差はみられなかった。自己申告での評価は
 3,6ヵ月時はヨガ群の方が良好であったが、12ヵ月では同等であった。
 157の通常ケアを受けた人のうち2人、ヨガ群の156人のうち12人が
 副作用を訴え、多くは腰痛の悪化であった。
 (本文を読むと、通常ケアのうち1人が死亡している←なぜ???)
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結論:
 12週間にわたるヨガプログラムは、慢性あるいは再発性腰痛を
 通常のケアに比べて改善させる。

by otowelt | 2011-11-02 17:39 | 内科一般

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