Clostridium difficileの感染と保菌に関わるリスクファクター

Vivian G. Loo, et al.
Host and Pathogen Factors for Clostridium difficile Infection and Colonization
N Engl J Med 2011;365:1693-703.


背景:
 Clostridium difficileは、医療関連下痢症の主たる原因で、
 症候がなくても保菌される場合がよくある。この研究の目的は
 医療関連C. difficile感染症ないしは保菌に関連する
 宿主・細菌因子を同定することにある。

方法:
 カナダにおける6施設で
 15ヵ月におよぶプロスペクティブ研究をおこなった。
 統計学患者情報、リスクファクター、交絡因子、週1回の検便・直腸スワブを収集。
 パルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)によってC. difficile株の
 遺伝子型を同定した。また、CD toxin AおよびB血清抗体値を測定。

結果:
 4143人を登録した。医療関連C. difficile感染症は、117人(2.8%)
 保菌は123人(3.0%)であった。リスクファクターは、高齢、
 抗菌薬・プロトンポンプ阻害薬の使用であった。
 2ヵ月以内における入院、化学療法・プロトンポンプ阻害薬・ H2ブロッカー使用、
 toxin B抗体は、保菌と有意に関連していた。
 感染患者の62.7%、保菌患者の36.1%が北米PFGE 1 型(NAP1)株であった。

結論:
 医療関連C. difficile感染症および保菌は、それぞれ異なる
 宿主・細菌因子と関連していた。感染患者ではNAP1が優勢だったが、
 保菌例では他株を保菌している可能性が高かった。

by otowelt | 2011-11-04 13:34 | 感染症全般

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