ドイツで発生したO104関連の溶血性尿毒素症候群の原因はモヤシ

ドイツで社会問題となった、
モヤシとO104の関連性についての論文。

U. Buchholz, et al.
German Outbreak of Escherichia coli O104:H4 Associated with Sprouts
N Engl J Med 2011; 365:1763-1770


背景:
 2011年5月ドイツにおいてE. coli:O104:H4 による
 HUSの大規模な発生があった。しかしながら、感染源は
 特定できなかった。

方法:
 感染源の特定を目的として、マッチさせた症例対照研究および
 レシピに基づくレストランのコホート研究、環境調査などの
 前向き調査を施行。

結果:
 症例対照研究において、HUS26人とコントロール81人を対象にした。
 疾患の集団発生は、単変量解析ではモヤシの摂取(マッチOR5.8、
 95%CI 1.2~29)であり、多変量解析ではモヤシとキュウリの
 摂取と関連。症例の25%がモヤシを、88%がキュウリを食した。
 レストランKの客10グループを対象にしたレシピに基づいた調査
 において、152人のうち、31人(20%)が出血性下痢ないしは
 毒素産生性大腸菌との関連のある下痢を発症。
 モヤシを食べた客は発症する確率が有意に高かった
 (RR 14.2,95% CI 2.6~∞)。取引関係がはっきりとした41人
 症例群は、ある生産者A によって起こっていることがわかった。

結論:
 可能性の高い集団発生の原因物質としてモヤシが同定された。
 調査対象者本人が見落とす可能性のある食品を鑑別に入れる
 必要がある。

by otowelt | 2011-11-10 22:16 | 感染症全般

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