ICU死亡へのVAPの寄与は考えられているよりも多くないかもしれない

Maarten Bekaert, et al.
Attributable Mortality of Ventilator-Associated Pneumonia: A Reappraisal
Using Causal Analysis
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2011;184 1133-1139


 VAP死亡の関与因子の模索がなされているが、研究によって
 ばらつきが多いため、しばしば議論の余地がある。
 このスタディは、大規模多施設コホート試験において、VAPの死亡への寄与要素の
 推定を、因果的推論:causal inference分野からの統計的方法で検討したものである。

 フランスの多施設データベースから、4479人の患者を抽出し、
 少なくとも2日間ICUに滞在しており、ICU入室48時間以内に
 挿管となった患者を登録している。

 結果的にVAPの死亡への関与は、30日目で約1%、60日目で1.5%程度であった。
 すなわち、考えられているよりもVAPの死亡がICU死亡に果たす寄与は大きくない。

by otowelt | 2011-11-16 06:00 | 集中治療

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