超音波気管支鏡にバーチャル気管支鏡を併用することで末梢肺病変の診断率が向上する

当然の結果だが、論文にすることは大事だ。

Takashi Ishida,et al.
Virtual bronchoscopic navigation combined with endobronchial ultrasound to diagnose small peripheral pulmonary lesions: a randomised trial
Thorax 2011;66:1072-1077


背景:
 超音波気管支鏡(EBUS)は、末梢肺病変に有用である。
 しかしながら、生検部位の同定ができても、気管支鏡を
 同部位へ到達させることができないこともある。
 バーチャル気管支鏡(VBN)は、気管支鏡をコンピュータ上で
 到達させることができるが、これを併用することの意味については
 まだわかっていない。

方法:
 プロスペクティブ多施設共同試験で、
 VBNによるEBUSを末梢肺病変において施行。
 199人の患者で直径が30mm以下の患者を登録した。
 患者を、VBNによるEBUS群(VBNA)と、非VBN群(NVBNA)に
 ランダムに割り付けた。

結果:
 診断は、VBNAのほうがNVBNAよりも高かった(80.4% vs 67.0%; p=0.032)。
 検査時間についても前者のほうが短かった(median (range), 24.0(8.7-47.0)
 vs 26.2 (11.6-58.6) min, p=0.016)。
 サンプル採取までの時間も同様に、8.1(2.8-39.2) vs 9.8 (2.3-42.3) min,
 p=0.045)であった。軽度の気胸が有害事象としてNVBNAでみられた。

結論:
 末梢の肺小病変は、EBUSにVBNを併用することにより診断率を上昇させることができる。

by otowelt | 2011-11-21 06:35 | 気管支鏡

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