肺胞蛋白症に対するリツキシマブの効果

肺胞蛋白症に対するリツキシマブの話題。

M.S. Kavuru, et al.
An open-label trial of rituximab therapy in pulmonary alveolar proteinosis
Eur Respir J 2011; 38: 1361–1367


リツキシマブは、CD20に対するモノクローナル抗体であり
自己免疫性疾患のいくつかに使用されている。
肺胞蛋白症(PAP)は、GM-CSFに対する抗体が産生される特徴を
有する自己免疫性疾患である。オープンラベルの第II相試験を
10人のPAP患者で施行。2回にわけてリツキシマブ1000mgを15日
あけて投与する以下のスケジュールとした。
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BALと血液検査がおこなわれ、プライマリアウトカムは血液ガスに
おける酸素化の改善とした。これについては9人中7人で改善がみられた。
呼吸機能検査とHRCTをセカンダリアウトカムに設定したが、これも
改善がみられた。CD19陽性Bリンパ球は、リツキシマブの投与により
ベースライン378 (108–1,518) cells/mLから73 (0–216) cells/mL
へ減少(p=0.008; n=10)した。この減少は3ヵ月続いた。
CD4陽性、CD8陽性細胞数については変化がみられなかった。
抗GM-CSF IgG抗体はベースラインから6ヵ月後において
BALで減少した(n=8)ものの、血清では変化がみられなかった(n=9)。
結論として、PAP患者においてリツキシマブは忍容性と効果が期待できる。
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by otowelt | 2011-12-02 06:07 | びまん性肺疾患

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