心不全患者の受動喫煙はHRQOLを低下させる

受動喫煙と心不全患者のQOLの話題。

Sarah G. Weeks, et al.
Secondhand Smoke Exposure and Quality of Life in Patients With Heart Failure
Arch Intern Med. 2011;171(21):1887-1893.


背景:
 受動喫煙:secondhand smoke (SHS) exposureは
 粥状硬化性心疾患や心血管イベントと関連している。
 われわれは、SHSのhealth-related quality of life (HRQOL)への
 関与を心不全患者で調査した。

方法:
 心不全患者のうち現非喫煙者(N = 205)が登録された。
 SHSへの曝露は、曝露アンケートと尿中コチニンレベルの高感度アッセイで
 評価した。多次元的HRQOLはRAND 36-Item Short Form Health
 Surveyで評価され、8ドメインでスケール0 (worst) から100 (best)を設定。
 サブセットとして75人の患者が機能的ステータス評価である6分間歩行に
 同意した。

結果:
 単変量解析では、自己申告SHS曝露は有意にHRQOL scoreと
 関連しており、統計学的にも臨床的に3のサブスケールスコアで減少が
 みられた。すなわち、role physical (22.2 pts),
 emotional well-being (11.0 pts), role emotional (16.2 pts)。
 年齢や性別、NYHA分類、合併症、内服薬などの臨床的因子による
 補正をおこなっても、SHS曝露はHRQOL score低下の独立危険因子であった。

結論:
 低SHS曝露であったとしても、心不全患者におけるHRQOL低下と
 関連するものと思われる。内科医は心不全患者と家族に
 受動喫煙を避けるよう助言をおこなうべきである。

by otowelt | 2011-12-07 11:36 | 内科一般

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