COPD急性増悪は冬に多い

コホート研究におけるCOPD急性増悪を拾い上げるのは
なかなか難しいが、下記のように定義されており
参考文献はMethodsの中に2つ記されている。
・Am J Respir Crit Care Med . 2000 ; 161 ( 5 ): 1608 - 1613.
・Am J Respir Crit Care Med . 1998 ; 157 ( 5 pt 1 ): 1418 - 1422.


Gavin C. Donaldson, et al.
Influence of Season on Exacerbation Characteristics in Patients With COPD
CHEST 2012; 141(1):94–100


背景:
 COPD患者は冬に急性増悪をこ起こしやすいとされている。
 しかしながら、季節によるこういった増悪の特徴については
 よくわかっていない。

方法:
 1995年11月1日から2009年11月1日までの間、307人の
 London COPDコホート患者(196人が男性、
 平均年齢68.1歳[SD, 8.4]; FEV 1 , 平均1.12 L [SD, 0.46];
 FEV 1 平均%予測値 44.4% [SD, 16.1]) が
 日常的な症状や外出時間(中央日数1021日、IQR 631-1,576)を記録。
 増悪は連続2日以上にわたる、2つ以上の異なる主要症状の悪化
 ないしは1つの主要症状+1つの副次的症状の悪化とした。
※主要症状:呼吸困難、膿製喀痰、喀痰量増加、
 副次的症状:鼻炎症状、喘鳴、咽頭痛、咳嗽

結果:
 1,052のCOPD増悪が11月から2月の間に観察された。
 鼻炎症状、咳嗽症状がそれぞれ42.5%、50.6%であった。
 5月から8月の時期は676のCOPD増悪が確認されたが、
 上記症状はそれぞれ31.4%、45.4%であった( P< .05)。
 これらの回復期間は、寒い季節のほうが長かった
 (10 days; IQR, 6-19 vs 9 days; IQR, 5-16; P <.005)。
 寒い季節では増悪患者の8.4%が入院を要したが
 暖かい季節では4.6%であった( P=.005)。

結論:
 COPDの急性増悪は11月から2月のような寒い時期に起こりやすかった。
 

by otowelt | 2012-01-03 22:02 | 気管支喘息・COPD

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