スタチンに感染症リスク軽減効果なし

年末読み忘れていた論文。

van den Hoek HL et al.
Statins and prevention of infections: systematic review and meta-analysis of data from large randomised placebo controlled trials.
BMJ. 2011 Nov 29;343:d7281. doi: 10.1136/bmj.d7281.


目的:
 過去の観察試験で報告されているスタチンの
 感染リスク低下作用をしらべるため、
 プラセボ対照ランダム化試験のシステマティックレビューと
 メタアナリシスをおこなった。

方法:
 Medline、Embase、Cochrane Libraryにより、
 2011年3月10日までに報告されたスタチンのプラセボ対照
 ランダム化試験を検索し、感染・同関連死亡に関するデータを抽出。

結果:
 11試験30947のデータが得られた。治療期間中に4655人が
 感染症を発症し、スタチン群が2368人、プラセボ群は2287人だった。
 メタアナリシスにおいてスタチンの感染症リスク軽減は確認
 されなかった(RR1.00、95%CI0.96~1.05)、また感染症関連死亡
 低下効果もなかった(RR:0.97、95%CI0.83~1.13)。
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結論:
 スタチンは感染症リスクを低減しないものと考えられる。

by otowelt | 2012-01-14 22:36 | 感染症全般

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