アメリカにおける肥満の頻度は男女ともに35%

社会問題になるのも頷ける数字である。

Katherine M. Flegal、et al
Prevalence of Obesity and Trends in the Distribution of Body Mass Index Among US Adults, 1999-2010
JAMA. 2012;307(5):491-497.


背景:
 1980年から1999年の間、成人の肥満(BMI30以上)は
 アメリカにおいて増えた。近年この傾向は緩やかあるいは
 頭打ちになっていると思われる。

目的:
 成人の2009年から2010年のNational Health and Nutrition
 Examination Survey (NHANES)により肥満の頻度を調べ、
 1999年から2008年のデータからBMIの分布を調べる。
 主要アウトカムは肥満の頻度と平均BMIとした。

結果:
 2009年から2010年の年齢調整による平均BMIは男性で28.7
 (95% CI, 28.3-29.1) 、女性で28.7 (95% CI, 28.4-29.0)。
 BMI中央値は男性で27.8 (IQR, 24.7-31.7)、女性で27.3
 (IQR, 23.3-32.7)であった。年齢調整による肥満の頻度は
 男性で35.5% (95% CI, 31.9%-39.2%)、女性で35.8%
 (95% CI, 34.0%-37.7%)であった。1999年から2010年の12年で
 女性における肥満に有意な増加はみられなかった(age- and
 race-adjusted annual change in odds ratio [AOR], 1.01;
 95% CI, 1.00-1.03; P = .07)ものの、非ヒスパニック黒人女性
 (P = .04)、メキシカンアメリカ人女性(P = .046)においては有意な
 増加がみれれた。男性においては、有意に線形増加傾向がみられた
 (AOR, 1.04; 95% CI, 1.02-1.06; P < .001)。
 男女ともに直近の2年(2009-2010)においては2003年から2008年の
 6年間と比較して有意な差はみられなかった(男性P=.08、女性P=.24)。
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結論:
 2009年から2010年において、肥満頻度は成人男性で35.5%、
 成人女性で35.8%であった。2003年から2008年の6年と比較して
 有意な変化はみられなかった。

by otowelt | 2012-02-05 18:53 | 内科一般

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