総末梢循環腫瘍細胞(CTC)数と化学療法後のその変化は、予後予測因子

Jian-Mei Hou, et al.
Clinical Significance and Molecular Characteristics of Circulating Tumor Cells and Circulating Tumor Microemboli in Patients With Small-Cell Lung Cancer
JCO February 10, 2012 vol. 30 no. 5 525-532


目的:
 末梢循環腫瘍細胞:circulating tumor cells (CTCs)は
 サロゲートバイオマーカーとして有用で、”ヴァーチャル生検”
 のような役割を果たすかもしれない。
 われわれは、標準治療を受けている小細胞肺癌:SCLCの患者
 において同定されたCTCs、CTCクラスター、循環腫瘍微小塞栓:CTM
 の臨床的な有用性について報告する。

患者および方法:
 化学療法を受けている97の患者において血液検査を施行し、
 EpCam-based immunomagnetic detectionおよび
 filtration-based techniqueで解析をおこなった。
 増殖ステータス(Ki67)とアポトーシス形態を調査した。
 CTC・CTM数と臨床因子・予後との関連性を同定した。

結果:
 CTCsは85%の患者で確認され(77 of 97 patients)、
 豊富であった(平均±SD = 1,589 ± 5,565)。CTMと
 アポトーシスCTCsは総CTC数と関連しており、
 それぞれ患者の32%、57%に確認された。
 治療前CTCs、1サイクル化学療法後CTC数、CTM、アポトーシスCTCs
 は独立予後予測因子であった。OSはCTCsが50/7.5ml以上の場合に
 5.4ヶ月であり、それ未満の場合では11.5ヶ月であった(P < .0001)
 (HR = 2.45; 95% CI, 1.39 to 4.30; P = .002)。
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結論:
 ベースラインCTC数と1サイクル化学療法後のCTC数の変化は
 SCLCにおける独立予後予測因子である。CTCsとCTM細胞の
 分子学的な比較はSCLCのバイオロジーにおいて革新的な知見を
 もたらすかもしれない。

by otowelt | 2012-02-13 21:18 | 肺癌・その他腫瘍

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