COPDに対するindacaterolとチオトロピウム、TD-LABAを比較したシステマティックレビュー

indacaterolのシステマティックレビュー。
バイアスのデータを期待していたのだが、in pressでは
manuscriptしか見ることができない。

Gustavo J, et al.
Comparison of indacaterol with tiotropium or twice-daily long-acting beta-agonists for stable COPD: A systemactic review
Chest published March 1, 2012 in press


背景:
 気管支拡張薬は、COPD患者における症状マネジメントの根幹をなす。
 過去のデータにおいては、吸入indacaterolはプラセボと比較して
 多くの臨床的アウトカムを改善させてきた。
 

方法:
 このシステマティックレビューは、中等度から重度のCOPDに対して
 indacaterolの効果と安全性について、チオトロピウムあるいは
 1日2回LABA(TD-LABA)と比較したものである。
 TD-LABA:salmeterol 50 μg twice daily or formoterol 12 μg twice daily
 さまざまな出版データベースによりランダム化比較試験が検索された。
 出版バイアス等を最小限におさえた。その結果5試験が登録となった。
 

結果:
 5試験5920人が組み込まれた。
 チオトロピウムと比較して、indacaterolは統計学的・臨床的に
 有意なレスキュー薬剤の使用現象と呼吸困難改善と関連していた
 (NNTB= 10)。加えて、健康ステータスにおけるMCIDは
 チオトロピウムよりもindacaterolによってより達成された
 (OR = 1.43; 95% CI:1.22, 1.68, p= 0.00001; NNTB = 10)。
 トラフFEV1は有意にindacaterolのほうがTD-LABAよりも高かった
 (80 ml, p=0.00001)。indacaterolはTD-LABAに比べて有意に
 呼吸困難を改善し(61% greater likelihood of achieving a MCID
 in TDI, p = 0.008)、健康ステータスも同様(21% greater likelihood
 of achieving a MCID in St. George Respiratory Questionnaire, p=0.04)。
 indacaterolは比較対象と比べて同様の安全性と忍容性があった。

結論:
 現在利用できるエビデンスでは、indacaterolは
 健康ステータス、呼吸困難、呼吸機能の観点において
 チオトロプムあるいはID-LABAと同等の有用性があるかもしれない。

by otowelt | 2012-03-02 23:57 | 気管支喘息・COPD

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