臨床研修医が呼吸器内科を選ぶとき

新潟大学からの報告。
呼吸器内科医にとってはかなり興味深い論文だ。
Abstractに該当する部分のみ掲載する。

田中 淳一ら
良き呼吸器科指導医としての理想像の検討 ―研修医の専門領域選択因子のアンケート結果―
日呼吸誌 1(2),2012、107-113


要旨:
 臨床研修医が専門分野を選択する際、指導医の影響が大きいと
 報告されている。昨今、呼吸器科医師不足が指摘され、呼吸器科を
 志望する医師を増やすことは急務である。研修医が進路を選択する際に、
 何を重視するのかを明らかにし、またその過程における指導医の
 影響を評価する目的で、臨床研修医、若手呼吸器科医師に
 アンケート調査を行った。その結果、選択時に重視する点は、
 やりがい、医学的な興味に続き、良き指導医の存在であった。
 一方で、研修医1 年次と2 年次で、また研修医と若手呼吸器科医師で
 選択時に重視する点、理想の指導医像に差異が認められた。
 本調査を通して、多くの臨床研修医が呼吸器科を選択するためには、
 呼吸器科のやりがいを伝え、興味を喚起する努力をし、
 研修医の経験・志向に応じ指導の仕方を変化させ、そのうえで
 若手呼吸器科医が目指す全人的診療を行う「良医」を
 ロールモデルとして認識させることが必要であることが示唆された。

引用文献も興味深い内容だ。
・西尾智尋ら.臨床研修医が呼吸器内科を専門分野に選択するプロセスの質的研究. 日呼吸会誌 2009; 47: 462-6.
・山谷睦雄ら.わが国における呼吸器科勤務医の勤務環境の現状.日医師会誌2011; 139: 2383-87.

by otowelt | 2012-03-04 22:11 | 呼吸器その他

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