TITAN試験:セカンドライン治療においてエルロチニブは単剤化学療法と同様に効果的

臨床試験におけるhead-to-headのことを
ガチンコバトルと翻訳してしまう最近。
Lancet Oncologyが今回たくさん肺癌の有名スタディを
一気に論文紹介している。
以下は、有名なTITAN試験の論文。

Tudor Ciuleanu, et al.
Efficacy and safety of erlotinib versus chemotherapy in second-line treatment of patients with advanced, non-small-cell lung cancer with poor prognosis (TITAN): a randomised multicentre, open-label, phase 3 study
The Lancet Oncology, Volume 13, Issue 3, Pages 300 - 308, March 2012


背景:
 エルロチニブ、ドセタキセル、ペメトレキセドは非小細胞肺癌(NSCLC)における
 セカンドライン治療として使われているが、head-to-headの
 大規模試験のデータはない。われわれは治療抵抗性進行NSCLCの治療において
 セカンドラインでのエルロチニブと化学療法を効果と忍容性について
 評価をおこなった。

方法:
 ファーストライン治療として白金製剤ベースの2剤併用療法を
 最大で4サイクル施行された進行NSCLC2590例のうち、
 PDとなった424例を対象に、セカンドライン治療として
 エルロチニブ150mg/日あるいは単剤化学療法(ドセタキセルあるいは
 ペメトレキセド)を施行する群にランダムに割り付けた。
 プライマリエンドポイントはOSで、セカンダリエンドポイントは
 免疫組織化学的検査によるEGFRタンパク発現の有無別のOS、
 全症例ないしはEGFRタンパク発現の有無別のPFS、RR、TTP、安全性、PK/PD、
 バイオマーカー解析など。

結果:
 OS中央値はエルロチニブ群5.3ヶ月、単剤化学療法群5.5ヶ月と同等
 (HR=0. 96(95%CI:0. 78~1. 19)、p=0. 7299)。また、
 EGFR遺伝子変異陰性のOS(エルロチニブ群6.6ヶ月、
 単剤化学療法群4.4ヶ月、HR=0.85[95%CI:0.59~1.22])、
 PFS(HR=1.25[95%CI:0.88~1.78])はいずれも両群で同等。
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結論:
 EGFR遺伝子変異陰性患者においても、エルロチニブ群は
 単剤化学療法群(ドセタキセルあるいはペメトレキセド)と同等の有効性が
 あることから、エルロチニブはセカンドライン治療の選択肢として
 妥当性があると考えられる。

by otowelt | 2012-03-05 06:56 | 肺癌・その他腫瘍

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