夜間の気温調整ラミナエアフローはコントロール不良アトピー喘息に有用

ラミナエアフローは、HEPAフィルターの空気を一方に”層状”に
送気するシステムである。
血液内科領域のアスペルギルスの論文によく出てくる。

Nocturnal temperature controlled laminar airflow for treating atopic asthma: a randomised controlled trial
Thorax 2012;67:215-221


目的:
 夜間の気温調整ラミナエアフロー(TLA)による環境調整が
 遷延性アトピー喘息患者のQOLを改善させるかどうか検証する。

デザイン・セッティング:
 ランダム化二重盲検プラセボ対照化試験。
 19のヨーロッパの喘息クリニックで施行。

患者:
 312人の7-70歳のコントロール不適切なアトピー喘息患者。

アウトカム:
 1年治療後における喘息QOL スコアの0.5点以上の改善比率

結果:
 プライマリ効果解析において、デバイスは282人(90%)の患者の
 ベッドルームに備え付けられた。TLA群ではプラセボ群に比べると
 治療反応性が良かった(143 of 189, 76% vs 56 of 92, 61%)。
 差は14.8% (95% CI 3.1 to 26.5, p=0.02)。
 12歳以上の患者に限定しても同様の結果
 (106 of 143, 74% vs 42 of 70, 60%)で、差は14.1%
 であった(0.6 to 27.7, p=0.059)。呼気NOについても
 差がみられた(−7.1 ppb, −13.6 to −0.7, p=0.03)。
 TLA群ではプラセボに比べるとネコ特異的IgEの上昇が少なかった。
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結論:
 TLAによる吸入曝露抗原減少は、遷延性のアトピー喘息患者において
 QOL、気道炎症、全身性アレルギーを改善させる。
 TLAは、コントロール不適切な遷延性のアトピー喘息において
 治療オプションになりうるかもしれない。

by otowelt | 2012-03-14 07:31 | 気管支喘息・COPD

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