アフリカにおけるnodding syndrome(頷き病、頷き症候群)のアウトブレイク

オンコセルカ症の勉強をしているときに、
nodding syndromeのことが目にとまった。
アフリカにアウトブレイクしている原因不明の神経疾患であり、
現時点では、感染症が最も疑われている。

Centers for Disease Control and Prevention (CDC)
Nodding syndrome - South Sudan, 2011.
MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2012 Jan 27;61(3):52-4.


2010年11月、南スーダンの健康省は、最近増加している
nodding syndrome(頷き病・頷き症候群)と思われる
疾患のアウトブレイクについてCDCに調査を依頼した。
nodding syndromeは原因不明の神経疾患で、首を縦にガクンと落とし、
その後の痙攣や意識障害などの発作を伴う。5~15歳での発症が多いとされ
南スーダンの西~中央エクアトリア州、ウガンダ北部、タンザニア南部で報告。
CDCは2011年5月に南スーダンにおいて、症例研究・症例対照研究を開始。
平均年齢は13.1歳で、91.7%は5~15歳で発症。
症状は首を縦にガクンと落とす、てんかん様の痙攣発作、認知障害など。
皮膚切除によってオンコセルカ症と診断された症例は
nodding syndrome群76.3%、健常群47.4%で、
前者において有意に多く確認された。他の危険因子として考えられていた
軍用品への曝露、親の職業、人口統計学的因子との相関性はなかった。

CDCはイベルメクチンによるオンコセルカ症の治療、抗てんかん薬による
症状緩和治療の強化を推奨しており、
新規発症のnodding disease例のサーベイランスの強化を優先事項とした。

by otowelt | 2012-03-18 05:11 | その他

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