就学年齢児におけるBCGワクチンの有用性

Effectiveness and cost-effectiveness of first BCG vaccination against tuberculosis in school-age children without previous tuberculin test (BCG-REVAC trial): a cluster-randomised trial
The Lancet Infectious Diseases, Volume 12, Issue 4, Pages 300 - 306, April 2012


背景:
 多くの発展途上国において定期ワクチン接種の一環として乳児に
 BCGワクチンが接種されている。就学年齢児のワクチンは
 低~中所得国では評価されてない。われわれは
 就学年齢児のBCGワクチンの有効性について調べるため
 クラスターランダム化試験(BCG REVAC)を施行した。

方法:
 新生児にBCGワクチンを受けていないツベルクリンステータス不明の
 就学年齢児(aged 7—14 years)のBCGワクチンの効果を解析。
 (subpopulation of the BCG REVAC cluster-randomised trial)
 1997年7月から2006年6月までブラジルSalvadorにおいて、
 1999年1月から2007年12月までブラジルManausにおいて施行。
 763人の児童がランダムにBCGワクチン群と非摂取群に割りつけられた。
 プライマリアウトカムは結核発症率とした。症例は
 ブラジル結核コントロールプログラムを介して登録された。
 Salvadorにおいて1例の結核を予防するための費用効果についても検証。

結果:
 385校20622人の小児をBCG接種群に、
 365校18507人の小児をBCG非接種群にランダムに割り付けた。
 粗発生率は、接種群10万人年あたり54.9(95% CI 45.3—66.7)で、
 非接種群10万人あたり72.7(62.8—86.8)であった。
 初回BCGワクチン接種のoverall有効性は25%(3-43%)であった。
 Salvadorでは、ワクチン有効性は34%(8-53%)であり、結核1例の発症を
 予防するためのワクチン接種者人数は381人の小児であり、
 これは治療より安価であった。副作用は大きな問題なし。
 (腋下リンパ節炎1人、BCGワクチン1cm以上の皮膚潰瘍1人)

結論:
 過去のツベルクリンテストがない(不明の)就学年齢児における
 BCGワクチン接種は結核発症頻度と結核コントロール費用を減少
 させることができる。

by otowelt | 2012-03-29 06:42 | 感染症全般

<< 院外心肺停止におけるエピネフリ... NSCLCにおける血清CYFR... >>