市中発症レジオネラ症の死亡のリスク因子

今月のERJはなんとなく全体的に珍しい感じです。
もしかして、編集者変わったのだろうか?
レジオネラ症のリスクについての論文。

C. Chidiac, et al.
Factors associated with hospital mortality in community-acquired legionellosis in France
ERJ April 1, 2012 vol. 39 no. 4 963-970


背景:
 このスタディの目的は、市中発症レジオネラ症の
 臨床的、微生物学的、放射線的特徴を記載することであり、
 入院患者の死亡の予測因子を同定する。

方法:
 患者情報、リスク因子、臨床的・微生物学的特徴、
 治療マネジメント、合併症、アウトカムについて市中発症レジオネラ症と
 診断された540人の入院患者から抽出した。

結果:
 540人中44人(8.1%)の患者が死亡した。
 生存の予測因子はKaplan–Meier解析において、
 男性であること(p=0.01), 60歳未満(p=0.02),
 一般的な症状(p=0.006), ICUステイ(p<0.001),
 PSIスコアがclass II–IIIであること(p=0.004)など。
 死亡の6つの予測因子が多変量解析で同定された。すなわち、
 年齢(per 10-yr increment) (RR 1.50, 95% CI 1.21–1.87),
 女性(RR 2.00, 95% CI 1.08–3.69),
 ICU入室(RR 3.31, 95% CI 1.67–6.56),
 腎不全(RR 2.73, 95% CI 1.42–5.27), 
 ステロイド治療(RR 2.54, 95% CI 1.04–6.20)、
 CRP>500 mg·L−1 (RR 2.14, 95% CI 1.02–4.48)。

結論:
 女性、年齢、ICU入室、腎不全、ステロイド治療、CRP上昇は
 市中発症レジオネラ症の死亡の有意なリスク因子である。

by otowelt | 2012-04-02 18:30 | 感染症全般

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