ピラジナミド耐性結核は全剤感受性結核よりも予後不良

12.6%でアウトカム情報が得られなかったのはなぜだろう…。

Yee, D. P, et al.
Clinical outcomes of pyrazinamide-monoresistant Mycobacterium tuberculosis in Quebec
The International Journal of Tuberculosis and Lung Disease, Volume 16, Number 5, 1 May 2012 , pp. 604-609(6)


背景:
 ケベックにおいて全結核のうち6.2%がピラジナミド単独耐性(PZAMR)
 である。PZAMRの臨床的重要性についてはよくわかっていない。
 
方法:
 カナダ生まれの患者で、1990年1月から2000年12月の間に
 PZAMR結核と診断された患者を、過去の報告におけるカナダ生まれの
 同時期の全剤感受性結核患者と比較する。
 
結果:
 318人の患者が登録され、40人(12.6%)でアウトカム情報が
 得られなかった。平均治療期間はPZAMRおよび全剤感受性結核において
 それぞれ9.0ヶ月、8.9ヶ月であった。91%のPZAMR結核、89%の
 全剤感受性結核においてリファンピシンを含めた治療を最低6ヶ月受けた。
 PZAMR患者67人のうち、51人(76%)が治癒し、3 人(4%) が再発、
 治療失敗はおらず、16人(24%)が診断6ヶ月以内に死亡した。
 全剤感受性結核211人のうち、181人(86%)が治癒し、2人(1%)が再発、
 2人(1%)が治療失敗、30人(14%)が診断6ヶ月以内に死亡した。
 PZAMR結核は全剤感受性結核と比較して、臨床アウトカムの成功に対する
 オッズ比を低下させた(OR 0.4, 95%CI 0.2-0.8)。

結論:
 PZAMR結核は、全剤感受性結核株よりも有意に予後不良である。

by otowelt | 2012-04-26 13:22 | 抗酸菌感染症

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